|考えは雪隠

「かんがえはせっちん」と読む。

雪隠(せっちん)とは厠(かわや)、つまりトイレのこと。誰にも邪魔されぬ個室で、ゆっくり用を足しながら考えごとをするといいアイデアが浮かぶという意味の諺。

実際体感的にもトイレに入るとなにか妙案が浮かんだり、思わずメモしたくなるようなことが恵みのようにオリてきたりする。排便することにより心身のキャパに空きができスッと入ってくるようなイメージ。

少し調べてみると、古代中国は魏の文人もトイレで執筆、武田信玄もやはりそこで軍略を練ったとの言い伝えもある。実際自分も受験勉強の暗記系のものはトイレに貼ったりしていたし、恥ずかしながらトイレには「こち亀」等の少年ジャンプ系漫画がずらりと並んだり、文庫本もよく読んだ。なんか集中できるのだ。

トイレに並ぶ文庫本たち。

いっぽう健康上からこれはよくないという見方もあり、実際、これまたお恥ずかしながら体感した。本社勤務になってから半年くらいだったか、「ストレス」のためか「考えはせっちん」のためか、手術が必要な痔になった。肛門科の権威「てんろくのドクターしのはら」の話では、トイレでの長居は全く薦められないとか。洋式ならまだしも、日本式のしゃがむタイプでは、まず足へ行く血管が圧迫されて血圧が上がるので、とくに高血圧の人は危険という。また肛門にもうっ血が起こり(僕の場合はこれが一番原因だった)、これが痔によくない。

考え事 < 健康管理

である。

ちなみに、健康な排便のためには重要なポイントは以下の通り。

  1. 日常的運動・・・毎日2万歩歩いてます
  2. 食物繊維の多い食事と水分の十分な摂取・・・イサゴール飲んでます。起きがけの白湯も不可欠。
  3. 朝食を摂る・・・御堂筋線で催すとやばいので本町についてからヨーグルトやパンを食べてます。

心身ともに健康でなければ楽しい人生を謳歌できないので、いきおい遊びが好きな人間は健康オタクになる傾向が見受けられます。(健康は目的であり最大の手段でもある)

|じゃあどこで考えごとすればいいのさ。

トイレが健康上の理由から考えごとプレイスとして不適となると、ほかにどこがよいか。また古代中国に習ってみることにする。宋時代の学者欧陽脩がいうには、考えを深めるのに適切な場所には三上の法則があるとの事である。

三上とは、

  1. 「馬上」・・・移動中の時間。
  2. 「枕上」・・・就寝前床についた時間。
  3. 「厠上」・・・やはり、トイレ。 

の三つである。確かに通勤中はいろいろな考えごとが頭をめぐる。とかく満員電車という負の空間においては創造性のある”+(プラス)”のアイディアが浮かぶことは少なく、めちゃくちゃネガに入りやすい。最近はイヤホンをしてマスクをしてアイマスクをしてニット帽かぶって本町につくタイミングでスマホが震えるように設定して、とあらゆる外部の負の印象をシャットアウトしている。考えないようにしている。爽やかな通勤はよいが心身ともに疲弊してしまうような移動に大切な時間を何時間も奪われるのはとても無駄である。そこに、その耐久に自分の頑張りを使いたくはない。話がそれたが、「爽やかな移動」の究極は「自然のなかを歩きつづける」だと思う。自分の内部での対話、思考の深いところに入っていく感じがたまらない。30歳になる前が、人生の大きな方向転換として退職と次のステップへの移行を試みる最後のチャンスだと考えている。もう少しうろうろするぞ。

次に枕の上であるがこれもほんとによくある。だから枕の横に適当な紙とペンをおいてなんか思い付いたらメモしたりする。これを怠ると、翌朝「なんかいいことおもいついたのに忘れちまった」ということがよく起きる。思い付いたらすぐメモである。この「アイディアがおりてくる」は結構午前3時4時とかに起きるから厄介で、深い眠りの阻害になったりもする。

ということで結論。「考えは雪隠」を改めることにする。

「考えはアウトドア」

(ソロ)

(肉体的に疲れはてるので爆睡必至→朝まで起きることはない)

(トイレ除く)

歯切れ悪。

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たかくら3

たかくら三兄弟の三男坊。