必読書の一。

ある男が自分の人生を振りかえって、自分が勝者だったか敗者だったかを決めようとする。結局彼は小さな勝者だということになる。それは人それぞれによって違う。ぼくは勝ち負けは嫌いだから(勝つ、という意識がもういやしい)自分の死後に振り返ることができるなら「よい人生だったか」を大切にしたい。ひとそれぞれ、その人にとって何が大切か。自分にとって、これからの人生が素晴らしいものになるか?自分は今28歳。アラサーになって、自分をどこまで駆り立てられるのか。駆り立て続けられるのか。精神的には問題ない。安定を捨てる勇気は結構なものがいった。退職する、と会社に伝えると、上司は無謀だからやめとけという。愛の側面もある。
 
死後の世界から振り返るのはおそらく不可能なので、晩年、死を迎える直前。人生を通して自分は自分を駆り立てつづけてこられたか、を評価したいと思う。

それにしてもこういう文学はおそらく原語でないとその純粋な妙味をつかむことが難しいと思われる。たまに“13か国語ペラペラです”みたいな人いるけど本当に羨ましい。その能力の高さ分様々な感覚を受け付けるレセプターが多いということ。その分楽しい絶対楽しいもんナァ。

勉強続けていこう。

『ブラス・クーバス 死後の回想』

マシャード・ジ・アシス

死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは……。ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛けが施(ほどこ)される。南米文学の秘められた傑作。

必読書の一。

カテゴリー: BOOK

たかくら3

たかくら三兄弟の三男坊。