さんふらわあ号は快適そのもの。しっかりと熟睡した。

ただ、隣で寝ていた人の歯軋りといびきは相当なもので、やはり旅にアイマスクと体に合う耳栓は必需品であると思った。

雑魚寝ゾーン。

湯煙たなびく別府に到着。天気は気持ちのよい晴れ。船旅の非日常感は心身をリフレッシュさせてくれるから好きだ。体を伸ばして熟睡してから旅が始まるから我々は俄然元気いっぱいであった。

港についてからせきしょうが予約していたNISSANレンタカーへ向かう。今回の我々の旅の足、NISSANマーチを受け取りに行ったのだ。手続きを終えたせきしょうがやけにテンション高く近寄ってきた。「たかくらくん!マーチがフーガになったよ!しかも帰りガソリンの補充要らないってさ!やったね!」自分の現在のライフスタイルにおいて車はただの金喰い虫でしかないと思っているので車にはあまり興味がなく最初は「フーガってなんだ?」と思った。実際に車をみてびっくりした。

でか。

VIP???

VIPって書いてある。

半袖短パンの二人組でザックは合計で6個もある。どこがVIPなんだ?VIPは自分で1個も荷物持たないだろ、と苦笑。幸運は幸運として受け入れる。フーガで九州を旅する。なんとも優雅ではないか。これもひらいているため、幸運がめぐってきたものと思われる。

「ひらく」。

さて、早速昨晩HEARTBEAT DIXIELANDのメンバーに教えてもらった友永パンに立ち寄ることにした。

友永パン。

可愛らしいメニュー表。

面白いシステム。

友永パンは大正5年創業の老舗のパン屋さん。シンプルで丁寧に作られた素朴なパンはとても美味しく究極の基本を感じた。(記事:基本は究極だから基本、はコチラ)バンドメンバーのみなさんや、昨晩一緒に音楽を楽しんだ他のお客さんとも会い、和気藹々。旅の醍醐味である。とても美味しいパンであった。次回も必ず立ち寄りたい、名パンである。

次に向かうは由布岳。西峰と東峰をぐるりと廻るお鉢をやりに山に入った。

アドベンチャーレーサーでもある先輩のせきしょうのルートファインディング能力は圧巻。日頃のこうしたトレーニングが強さの源。

本州のどの山とも異なる魅力に溢れた由布岳。そのスケール感、雄大さ、峻険さ。山の魅力がぎゅっとつまった名山であった。深田久弥が百名山に入れ忘れて後悔したのもうなずける。

西峰から。

結構ケワシーんすね〰️、などと言いながら。

分岐

タイトル:すきないろはみどりです

FUGAとSAWYER。

花が咲いていました。

あそこにいってきたぜ!の図。

ケワシー。

キノコがはえていました。

ケワシー。

神デザイン。

美しい。

せきしょうはマウンテンポイを活動の主軸においている。ポイとはニュージーランドマオリ族の儀祭に使われる舞のための道具で、せきしょうは山の上で舞うことをライフワークにしている。舞は祈りである。なにかが憑依したかのように舞うせきしょうの姿をみると、「祈り」を感じずにはいられない。こういった山の王道には一見無関係の道具はコミュニケーションのきっかけとして最大の効果を発揮する。

「それ、なんですか?」

「素敵ですね!」

こうやって人と人との輪をつないで大きくしてみんなが笑顔になったら本当に素敵なことだ。都会には精神的に老化が進んでしまった若者、心身ともに疲弊しきった30代40代のなんと多いことか。大概そういった人たちは機嫌の悪い空気を身にまとい目付きも「歪んで鋭い」。『ラッセル幸福論』に不幸の原因のひとつとして疲れの項目がある。ここに通勤の疲弊が挙げられているがやはり、人口密度の高さと幸福度は反比例するものと思われる。人が多すぎると幸せになりにくい。よって日本はけっこうしんどさがでてきている。国土の割に人口が多すぎるのだ。どこにいっても人人人。連休の渋滞もはんぱではない。なぜみんな同じタイミングで休むのか?ぼくは土日休みのリズムは幸せになるためには間違いだと思っている。わかっている自営業は日月休みのパターンが多い。楽天食堂も、そうだったなぁ。

さて、脱線したが、天気もよくなり、下山。同じルートをピストンするのは面白味に欠けるので難しいルートの方から下山。若干道迷いのでやすい広まった場所があり、面白かった。GEOGRAPHICAも使ってみたりしつつ、無事下山。

最初の温泉「下ん湯」へ向かった。九州の湯巡りは無料~200円程度ですむので貧乏人にはありがたい。

下ん湯。風情半端ない。200円。

ここで遭遇したのだ。

ワニに。     🐊

ワニとは混浴温泉に出没する女性を待ち受ける男のことである。まるでアマゾンのワニのようにじっと水面に目だけを出して待ち構える。そのワニは大分長いこと温泉に入っていたようで、2Lの「天然ミネラル麦茶」が半分くらいになっていた。なんだか妙な感じだったのではやめに出て、金鱗湖のよこにあるそばやで昼食を食べた。

そばやさん。おしゃれ〰️。

フェス会場までの道のりに野趣溢れる「壁湯」なる♨️温泉♨️が湧いているとのことでそこにも立ち寄ることにした。

ここを降りていく。

マナーが大切!貴重な文化を残していくために…!

旅館でもあるようです。

川がそばに流れていてものすごい趣である。ここでも遭遇した。ワニに。いや、どうだろう。じっくりはいるのが壁湯のポイントみたいだからそうではないのかも。疑心暗鬼はよくないな。

壁湯を出て、Acid Pauliのバーニングマンセットを聴きながらフーガでドライブ。

Listen to Acid Pauli – Robot Heart – Burning Man 2014 by Robot Heart #np on #SoundCloud
https://soundcloud.com/robot-heart/acid-pauli-robot-heart-burning-man-2014-a

音響システムもすばらしく、楽しく移動できた。ついついスピードが出過ぎそうになるが、秋の交通安全運動期間ということもありそこここに警察の目が光っている(ような気がした)ので落ち着いて移動。

いよいよフェス会場に到着。会場につき、ステージから漏れ聞こえる音で直感する。相当、いい。さっとステラリッジテント3型を組み上げ、とりあえず荷物を突っ込み音の鳴るほうへ。会場の音響システムは当然フーガを越えてきた。「これで3日間で6000円!?良フェス過ぎる!」そう思った。

翌翌日に中秋の名月ということもあり、月明かりのきれいな夜を迎えた。

ここで「みくさのみたから」との衝撃の出会いを果たすことになる。

司会進行が言った。
「このあとは“みたから”がガンガンやるから、よろしく」
ぼくはせきしょうに聞いた。
「みたからがガンガンやる、って言ってましたけど、みたからってなんですか?グループ名では、ないですよね?」
せきさんは答えた。
「昔ながらの生活習慣だよ」
せきさんは見てろといわんばかりにみたからをひらいてみせてくれた。

“みたから”については、今までせきさんから聞いた話と机上の勉強で知った表面的な予習しか前知識がなかった。

はじめて目の当たりにして感じたことは、解放・自由・規則性にとらわれないこと・人目を気にしないこと・これらすべてさえも忘れること、だろうか。。

それにしても初めて目の当たりにした「みくさのみたから」。

感想はというと、

「どんだけガンガンやんだよ(爆笑)」である。

キーワードは解放と脱力?だろうか。説明に難しい。
動きがいい人はバキの渋川のように脱力が上手い。もはやシャオリーのレベル。またふんどしをはいた男はやけに動きがいい。ふんどしには人間のリミッターを外す鍵があるように思えた。KUMIKO HOUSEのふんどしが一番効き目が強そうだ。

とにかく大きな焚き火の周りを老若男女問わず“人間”がそれぞれの動きたいように動き、あげたいように奇声をあげ、暴れたいように暴れていた。

その様子は美しかった。

ということで、“みくさのみたから”は阿波座駅からの道中で出会った“車両と車両の間に挟まってひらいていた男”からとっくのとうに始まっていたのである。

「ひらく」。難しい概念だが体験的に理解を深めることができた。収穫十分。

内容の濃い、長い1日だったがあっという間の1日目が終わりを告げた。

・・・そしてうっすらと、

ゆっくりと

我々はワニになりかけていた。


たかくら3

たかくら三兄弟の三男坊。

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